故障車をAQUAのエンジンを使って復活させる
【目次】
1.車のエンジンがかからない時のブースターケーブルは神
2.ハイブリッド車のエンジンの中身は普通車となんか違う
3.AQUAのケーブルをつなぐ場所とケーブルをつなげる順番
4.まとめ
1.車のエンジンがかからない時のブースターケーブルは神
私は大学生の時に20万キロ走ったホンダの軽自動車LIFEを運転していました。タイヤを交換したり、バッテリー交換の間隔を縮めたりして長く運転できるように工夫していました。しかし昨今の猛暑はすさまじく、休暇で実家に帰省して2カ月間自動車を動かさないとバッテリーが上がってしまったのでした。
二年間で三度バッテリー上がりに見舞われ、心臓に悪い時間を過ごしたわけですが祖父の家にあったブースターケーブルを車に積んでいたことによりその3回全てで業者を呼ぶことなく車のエンジンを復活させることができたのです。急にエンジンがかからなくなって、予定していた外出が不可能になるかもしれないという恐怖は人生でできるだけ味わいたくない瞬間です。
しかしブースターケーブルさえあればあとはスマホで調べることと協力してくれる別の車さえいれば車は復活できるのです!
自分に対する安心はもちろんのこと、誰かがバッテリー上がりで困っている時に助けることもできます。備えとして困ることはない、重要アイテムなのです。
2.ハイブリッド車のエンジンの中身は普通車となんか違う
私は前述した通りホンダLIFEに乗っていてそこでケーブルをつないで救援する側、される側両方経験しました。今はトヨタのAQUAに乗っています。古い車ではないので、バッテリー上がりはなく、故にボンネットの中など一度も見たことがなかったわけですが、母親の軽自動車がエンジンがかからなくなったと連絡を受けてAQUAのボンネットを開けることになったのでした。
これまでにやってきたのと同じようにできると思って中を見ましたが……わからない!(泣)軽自動車のほうは赤色のプラスマークがついたキャップの下がプラス、黒い色のついた端子がマイナスとわかったのですが、AQUAは赤いプラスも黒いマイナスもどっちも見つからない……。
二月中旬の冷え込む夕方、だんだん日も暮れてきて指先が冷える。しかし母は明日の仕事で車を使うためエンジンを復活させる以外に選択肢はない。だから色々とサイトを調べながらエンジンルームを灯りで照らすのだけど、欲しい情報が出てこない! その時初めて普通車とハイブリッド車はエンジンの構造が違うという知識を得たのでした。焦って寒くて苦労してやっと解決できたので、その時のことをお伝えできればと思います。
3.AQUAのケーブルをつなぐ場所とケーブルをつなげる順番
●スタート手順
①故障した車のプラス端子に赤色ケーブルをつなげる
②救援車のプラス端子に赤色ケーブルをつなげる
③救援車のマイナス端子に黒色ケーブルをつなげる
④最後に故障車のマイナス端子に黒色ケーブルをつなげる
今回は②と③がAQUAにつなげる部分です。
●AQUAのエンジンルーム詳細
【プラス端子の場所】
ボンネットの中央部分にあるツメを外してボンネットのフタを開けます。そして向かって右側の「L FUSE」と書かれた黒いカバーの箱を開けます。下端に板状のツメが横向きに立っているのでそれを押して開けます。カバーを開けたやや右上に+マークの赤いカバーがあってそれがプラス端子です。



【マイナス端子の場所】
次がマイナス端子について。AQUAには明確に分かるマイナス端子はありません。この文章の表現からお分かりのように私は車に全然詳しくありません。他の車も基本的にマイナス端子というものはないのかもしれませんが、他の車のことは分かりませんので今回は割愛です。AQUAに関して今回成功した場所のみお伝えします。


ケーブルを全てつなぎ終わったら救援車のエンジンを始動し、パーキングに入れた状態でアクセルを一定の力で踏み続けます。エンジンを始動させただけでは待っていても何も起きませんのでご注意ください。少し経ってから故障車の方もエンジンをかけて継続して動けば作業は完了です。
その後はしばらく運転し続けてバッテリーを回復させてください。くれぐれも途中で長い時間エンジンを止めて駐車しないようにしてください。さっき助けてくれた人と離れた場所で車が動かなくなるという非常に心細い状況になる恐れがあります。
●終わって外す手順→スタートと逆になります。
①最初に故障車のマイナス端子から黒色ケーブルを外す
②救援車のマイナス端子から黒色ケーブルを外す
③救援車のプラス端子から赤色ケーブルを外す
④最後に故障した車のプラス端子から赤色ケーブルを外して完了
私が前に乗っていた軽自動車のホンダLIFEはプラス端子とマイナス端子がそれぞれ赤色と黒色の出っ張りになっていた記憶があって分かりやすかったですが、AQUAには明確な黒色のマイナス端子はありませんでした。今回示した接続箇所の他にも本当はボルトのどれでも良いのかもしれませんが、うまくいった部分でしか説得力を持ってお伝えできないので成功例を書きました。
ちなみにバッテリー上がりの解消に関してネット検索すると、プラス端子はそのまま、マイナス端子はボディアースで……と書いてあるサイトが複数出てくるのですがボディアースってなん? ってなりました。冷蔵庫を設置する時に見る細いコードみたいなやつもアースとかいうやつだったような、とか色々考えながらエンジンルームをライトで照らしていました。
ボディアースとはパーツの名前ではなく、通電する行いのことのようです。車のボディにマイナス線をつけるとボディは金属でできているので電気がボディを巡ってバッテリーまでも届くという原理らしいのです。だからバッテリー上がりの時はマイナス端子はボディアースでOK!ってことなのかもしれませんが、ボディアースってどこ! ってなりました。
ケーブルはもう3か所つなげ終わっていてあとAQUA側のマイナス端子をつなげれば実行できるのにそれが見つからない!だんだんイライラしてきて「ボディアース どこ」って打っていた自分がそこにはいました。その自分がいたから母親の車は復活したわけですが、今ならそんな自分に言ってあげられる言葉があります。
「ボディアースはどことかそういうんじゃない」
4.まとめ
いかがだったでしょうか。問題は解決しましたか? 今回はピンポイントにトヨタAQUAの話なのであまり参考になる方は少ないかもしれませんが、普通車からハイブリッド車に初めて乗り換えた私の不安感はとても大きかったので、他の人の助けになればいいなと思い記事にしました。
AQUAは平成28年式です。同じ車種でも構造が違う場合がありますし、間違った状態でジャンピングスタート(ブースターケーブルを使用してバッテリー上がりを解消すること)をすると故障のリスクもあります。どうしても自分で実行できそうにない場合は専門業者に頼んだ方が良いかと思います。
素人ながら感覚としてはタイヤのパンク修理やつかないランプの交換よりは日常生活でどうにかすることができるトラブルという印象です。とにかく大切な車だと思いますので実行する場合は、自己責任でお願いしますね。それでも手順を覚えるとかなり有用な技だと思います。後は業者を呼べる契約をしているか、時間帯、その時の置かれている状況を加味して判断してくださいね。
それではまた!