ルミナスレギュラーのスチールラックの棚板耐荷重は250kg
皆さまいかがお過ごしでしょうか? どうもカイルです。
今回は自宅にあったスチールラックに水槽を乗せてその後どのような変化があったのかについての経過観察と報告です。スチールラックの説明書には水槽乗せるなって書いてあるけど、実際いけんじゃね? と思った冒険心溢れるヤンチャボーイズ&レディースの皆さま、ぜひご一読下さい!
【目次】
1.家の模様替えで急にラックが必要なくなった
2.ルミナスレギュラーのスチールラックの耐荷重すごすぎない?
3.いざ水槽を設置! 使用アイテムと気をつけるべきポイント
4.現在の様子・設置風景
5.スチールラックならではのメリット
6.まとめと感想
1.家の模様替えで急にラックが必要なくなった
家を模様替えすることに伴って荷物部屋を空けることになりました。その部屋には高さ179センチ幅120センチのスチールラックがあってそこにたくさんの段ボールや道具を収納していました。
段ボール箱は他の押し入れやスペースに移すことができますが、そのラックはとても大きいので簡単に他の置き場所が見つけられません。処分するのはもったいないし、かといって分解してもそのパーツも大きいので困るなあといった具合でした。
再利用するにしても一体どのくらい耐荷重があるのか分からないと使い道も決められないのでひとまず「ルミナス スチールラック」で検索してスペックを調べたのでした。
2.ルミナスレギュラーのスチールラックの耐荷重すごすぎない?
商品説明を見ると、棚板1枚の耐荷重250kg、総耐荷重500kg!!!
そんな耐久力あるの!? リビングにはすでに水槽用のラックに複数の水槽が置いてありましたが、これなら水槽がいくら重いとしても耐荷重に充分余裕を持ってルミナスのラックに設置することが可能なのでは? と思ってしまうのはアクアリストなら仕方のないことです。
ええアクアリストならみんなそう思うでしょう。複数の水槽を持とうと思うといつも頭をよぎるのはスペースと棚の耐荷重(そして人によっては同居人の顔!)なのがアクアリストなのですから。
水槽に勝手に生体を導入しても詳しくない家族を丸め込むことなど造作もないですが、増えた水槽を誤魔化すことはほぼ不可能です。250kgと分かった途端にすぐ、水槽のサイズと何個乗せられそうか構想を練っていました。
3.いざ水槽を設置! 使用アイテムと気をつけるべきポイント
水槽はリビングのテーブルの正面にあったので、眺めを重視するためなるべく横向きに置いていこうと考えました。水槽用のスチールラックをはじめとして水槽の設置箇所は他にもあったので、スチールラックには余裕をもって少なめに水槽を置くことにしました。
やはり説明書に水槽は置かないで下さいと強く書いてあると不安が大きくてなかなか大胆にいけませんでした。それでも実際にやってみて実験とし始めてから5カ月が経過した今、その状況をお伝えするのはアリだなと思ったわけです。
色々と調べた情報も踏まえたスチールラックにおいての注意点としては
●偏りなく物を配置する
●板の一か所に集中して負荷をかけない
ということを意識しました。棚の右側ばかりに重い物を置くとか、広い棚板の真ん中に重い物を置くとかそういうことは避けることにしました。
水槽は水を入れた重さに石もソイルもライトも乗ってくるので60センチ水槽でも70キロ近くになりかなり重くなります。置いた水槽は全部で8個ですが、その内二つある60センチ水槽は重さが均等になるように同じ棚板に置くことにしました。

まず万が一床が抜けることがあっては嫌なので下に板を敷きました。その下には2枚衝撃吸収の防水シートがあります。板の厚さは1.3ミリです。腐らないように室外用のスプレー塗料が塗ってあります。足の接地面にはキャスターが動かないようにするためのゴム製の丸いケースを置いています。

そして各棚板にも板を敷いて水槽の重さを分散させるようにしています。これでかなり板のたわみを抑えられるかなと思ったのですが、実際はちょっと曲がった箇所もあって……。壊れる気配はないので大丈夫そうですが、ちょっと不穏です。しかし後述しますが、原因は見当がついています。
その板の上に100均で買った滑り止めの耐震グッズのシートも置いて安定感を足しています。ここは60センチ水槽を横並びに2つ置く棚板で板の厚さも1.8ミリにしてさらに荷重対策がしてあります。

水槽を全て設置した直後の画像です。(前年9月に撮影。記事執筆時翌年2月)60センチ水槽の棚はこの段階ですでに少し中央に向かって下がっていて不安だったのでそこに焦点を当てて写真を撮っています。下は20Lの稚魚育成水槽と外部フィルター2基、そして水槽用クーラーが置いてあります。
4.現在の様子・設置風景

下から三段目は45センチ水槽が2つと23L水槽を横置き、最上段は20Lと23Lの水槽の二つです。上は特に地震で揺れたりした時に一番ぐらつく要因になりそうなので少なめにしています。
あと、高いところの水換えは面倒になるので数を減らす、かつ水量の少ない水槽を置くという目的もあります。水槽間のスペースが広いのでバケツを置いたり、一時的に道具を置いたりすることができて便利です。
いかがですか。5カ月経過していますが、板が折れ曲がる寸前で危険な状態といった雰囲気は感じないかと思います。本当に若干なのですが、60センチ水槽の棚板の湾曲具合が進んでいる気がしますが崩壊の空気感まではないです。


このたわみの原因は画像左のように外部フィルターのホースなどのためのスペースで水槽が棚板に収まらなかったことにあります。このルミナスのスチールラックの横幅は120センチなので60センチ水槽二つを置くとほぼ余白がないのです。このことによって水槽の端が浮いて中央に水槽が傾いてしまっていると思われます。
たぶんこれは水槽をスチールラックに置くという中でもさらに良くない状態なので皆さまはくれぐれも同じ状態になるのは避けてくださいね。(言うまでもなく水槽をスチールラックに置くこと自体も自己判断でお願いしますね。紋切り型で恐縮ですが、そこはお願いします。)
5.スチールラックならではのメリット

この画像のようにスチールラックの良い点は細いワイヤーで構成されているので電源コードやヒモを通したり結んだりするのが自由にできることにあります。複数の水槽にエアーが送れる浄化槽ブロワーの配管を取り付けたり電源タップをつけたり、人によってはもっと上手に活用できると思います。
もちろん見逃せない大きな利点は棚板の高さを自在に調整できることも忘れてはなりません。耐荷重が許す限り、どんな高さのどのサイズの水槽を置くかも自由にカスタマイズできることがなにより良いです。水槽棚において水槽上の空間は作業効率に直結するので自分に一番快適な間隔にできることはとても重要です。
6.まとめと感想
今回は合計8個の水槽の設置例をお見せしましたが、それでも総耐荷重は
レギュラー60センチ水槽70kg×2、
レギュラー45センチ水槽38kg×2、
W36×D22×H26水槽(23L25kg)×2、
W40×D20×H27.5水槽(20L23kg)×2 計312kg
【※水量はおおむね説明書の表記のもので重さは気分で2~3キロ足して算出しています。60センチ水槽は65Lと言われていますが、より慎重に重く計上しています。余裕を持たせています。】
ルミナスレギュラーの総耐荷重が500kgであることを考えるとまだいくつか水槽は置けそうです。この場所は福岡県の南部の久留米市というところで2025年1月に宮崎県で地震があった時震度4を計測したのですが、持ちこたえることができました。
体感では震度は3くらいで、そこまで強くない揺れだったのが幸いでしたが、一番ひやひやしたのは水を9分目くらいまで入れていたので水がこぼれそうになったことでした。結局手でラックを押さえてしのぎました。
ルミナスレギュラーのスチールラックは水槽を置いても破滅的に破損したりする気配はないし、全面板と違ってワイヤーの隙間からコード類を通せるし、棚板の高さも自在に変えられるし今のところ使用感としては快適です。ラックはしっかりコーティングもしてあるのでサビの心配もないしこれからも使っていこうと思います。
ただし、60センチ水槽は置かないほうがいいと思います。ちょっと怖い気がします。でも外部フィルターではなく、スポンジフィルターで間を空けずに置けばきれいにディスプレイすることができるかもしれません。60センチ水槽は水面が斜めになってしまっているので出水のシャワーの部分も高さに差があってフレークのエサなどが偏って散らばるのもあるので別の場所へ移動します。
60センチのスリム水槽なら縦置きにして複数という手はありかもしれませんね。
今回は大きなスチールラックが行き場を失って保管するのさえ邪魔になるのでやむを得ず水槽台として利用しました。皆さまも住宅の事情でスペースが足りないけどスチールラックなら解決できるという場面で一つの選択肢にならないか検討する価値はあると思います。
いずれにしてもスチールラックのメーカーも水槽の説明書にもスチールラックには置くなと書いているので、推奨はしません。ただこの耐荷重はかなり魅力的です。この記事で皆さまに何か気づきがあればいいなと思います。
また気が向いたら遊びに来てください。それでは!