ビーシュリンプ飼育における選別の重要性
1.今回の事態に至った経緯
2.我が家のギャラクシーシュリンプ飼育の現状
3.現在の対応と選別に対する意識の変化
4.まとめ
1.今回の事態に至った経緯
まずはこちらをご覧下さい。
この画像中央にいる子が私が目指している表現です。外国のブリーダーの方は「ゼブラ」と呼んでいました(以降ゼブラ)。ギャラクシー・ピント系で5,6本の細い白バンドが背中にある個体です。
この柄が好きなのは元々エビを始めた時に突如として表れたシャドーシュリンプが今でも好きだからです。シャドーパンダがもてはやされてる時から私は一貫してキングコングやフルレッドといった白がわずかに乗る個体が憧れでした。
そのため、レッドシャドーシュリンプの因子を受け継いだ濃い紅色とシャドーにはない複数バンドがある個体にこだわっているのです。この個体は実際レッドシャドーシュリンプのキングコングとギャラクシーフィッシュボーンを掛け合わせてつくられています。
美しい! まだ頭のスポットの数など進化の余地ありとみていますが、
見ているだけで気分が良いです笑。
興味のある方はそのシャドー系とピント系の交配の記事をご覧ください。
しかしその過程で様々な表現の個体と掛け合わさったことと色の薄い個体が多産だったことも重なって7割以上はグレードの低い個体となってしまいました。
2.我が家のギャラクシーシュリンプ飼育の現状
様々な個体を掛け合わせることで面白い表現の個体を生み出そうと、件の水槽にはレッドシャドーシュリンプ、ギャラクシーフィッシュボーン、ピントシュリンプなど多様な個体が一緒に飼育されていました。
前回のピンポイント交配の記事のようにいくつかのペアリングにおいて選別交配をしていましたが、全てコントロールできるわけもなく、しばらくすると全身が白く透けているメスの個体が大量に卵を抱えて、それが複数いたため目に見えてゼブラの比率が下がっていきました。それでも全員可愛いのでそのままにして、飼育していました。
しかし……その個体の一部をヤフオクに出したところ、全く売れないという現実を突き付けられたのです。それで初めて最初にいた個体群よりグレードが低下していることに気づいたのでした。
画像は飼育風景の一部になります。
エビ愛好家の皆さん、どう思いましたか?
きれいさに思わず目を見張るような経験をお持ちの方はあちゃーって言うレベルだと思います。写真を見て改めて最初にいた個体とはかなり違っているなと感じました。
3.現在の対応と選別に対する意識の変化
複数回ヤフオクに出品してもだめだったことで、グレードの低い個体を不細工と呼ぶことに抵抗がなくなってしまいました。(ひどいことです。)
現在の対策としてはひとまず低グレード個体を選別し、予備のエビ水槽に入れています。(楽園送り)
先日エビのお店に行く機会があり、雑種のグレードが低いという話をしたら、一度混ざるともうだめになると話をしていました。専門店に出荷しているブリーダーさんはギャラクシーフィッシュボーンならそれだけを90センチ水槽で10,20と持っていて、血統を管理しているとのことでした。
それを聞いてからなおのこと、お店の個体のクオリティは安定して素晴らしいなと思いました。本当に頭が下がります! 情熱を持ってエビを出荷していらっしゃる全ての方に感謝いたします。小さい当ブログでは誰に届くかは未知数ですが、本気で商売する、こだわるってそういうことなんだなと悟りました。
アクアリウム雑誌でなんでみんなこんなに水槽多いの?って感じで見てましたが、だんだん気持ちが分かってきて怖いです笑。
エビだけでなく、メダカでも熱帯魚でもしっかりとした選別は行われていて私としてもどうせならきれいな個体で水槽をいっぱいにしたいと思うようになりました。
今はエビ水槽は3つですが、新たに30L水槽を二つ、ギャラクシーフィッシュボーン、レッドシャドー専用の水槽を立ち上げています!
4.まとめ
エビの表現別に水槽を用意しようとするとすごい数の水槽が必要になってしまうので、なかなか難しいですよね。でも一定のクオリティの個体群を維持しようとするならメインと少なくとももう一つ水槽を用意しておきたいところです。水換えとか、生体のチェックとか大変なことが多いですが、エビや熱帯魚をゆったり眺めて過ごす時間はまさしくプライスレスです。皆さまにも何か時間や身分を忘れて没入できることがあるといいなと願ってやみません。
それではまた