ギャラクシーシュリンプの選抜交配
我が家には、赤いピント系のシュリンプがおりまして、最近ようやく稚エビが成長して個体数が増えてきました。エビは数がある程度まとまっているほうが調子が良いので、導入してしばらくは殖やすことをメインにしてきましたが、少し繁殖に関しては余裕が出てきましたので、今回組み合わせを限定して交配させることにしました。レッドビーシュリンプの関連本やサイトでは意図的な交配に関する言及だけのものや過度な交配を緩和するために血を薄める方法などは書いてありますが、実際狙って交配するやり方は調べてもなかなか出てこずに少し困りましたのでここに実際に行った方法を書いてみようと思います。
さっそく実際に行った手順です。
1.抱卵の舞の発生を確認する
オスのエビがそわそわして次第に複数匹が泳ぎ回るようになった段階で、
2.ヒロインのエビを見極めて容器に隔離する どのメスのエビがメインなのかを特定します。浮草の根や物陰にいてじっとしている個体が多いです。若干ですが、色が薄くなっていてオスが近づくと素早く泳いで身をかわす個体が該当します。
充分に観察し、個体が確定したらプラスチック製の容器を水槽に浮かべてそこへ隔離します。そして次に
3.舞い上がっているオスの中から理想の表現型を掬う 激しく泳ぎ回っている個体、つまりオスの中から掛け合わせたい2,3匹を掬って先ほど選んだメスと同じ容器に入れて様子を見ます。
確実に交配させたい場合は一対一で構いません。オスが複数いるほうがやや活性が良いように見えましたので2,3匹と書かせてもらいました。
画像1は手前の背中上部が全て白いメスと奥の2匹の白色の細いバンド線が5本以上ある一種のゼブラ柄のオスを一緒に入れた様子です。私はピント系では背中の縦のラインがないゼブラ柄が一番好きなのでこうした表現の個体をたくさん増やす野望があります。
4.気づいたこと
・容器は縦長で深さがあると良い。夜19時から朝の8時まで中に入れていましたので、
飛び出し防止とメスのストレス緩和のために縦に泳げるスペースがあるとGoodです。
・水面に浮草を浮かべておく。休めるところが欲しいのかメスはよく浮草の根に止まっている様子が
見えましたので、メスが掴まれるように同じ水槽から浮草や水草の一枝があると良いです。
追記:夏で室温が高い時はカップにエアレーションをしておくと安心です。記事の交配方法はもう10回以上していますが、3回目にカップの中でメスが死んでいたので、それ以降エアレーションをすることにしています。その対策以降の死亡は今のところありません。ご参考にしてください。
朝になって容器を確認するとメスの個体の抱卵が確認できました(下の画像2枚)。ゆっくりと元の水槽に戻してエサをすぐに与えました。休んでまた元気になって下さいと思って見ていました。どんな表現型の子が生まれるか楽しみです。意図的に容器に隔離して気疲れをさせたので、赤ちゃんが生まれてこられるようにしっかり管理をしていこうと拳をぐっと握って誓ったのでした笑!